京洗いとは? 洋服のクリーニングとの違い 着物が蘇る

京洗いとは?

仕立て上がったまま、全体的な汚れを洗い落として、着物をいつまでもきれいに長く着ていただくためのドライクリーニングの方法です。

「丸洗い」「生き洗い」「なぎさ洗い」など石油系の溶剤を使った洗い方は、『京洗い』と同じ意味です。

五十年以上の熟練の職人が素材や加工(染め、刺繍、金箔)を確認して、縮みや色落ち等の問題が起こらないか、ほつれがないかをチェックして、油性か水性の汚れを確認します。前処理で衿、袖口、裾を先に予洗いし、一度、全体的にドライ洗いをしてから洗濯槽に一枚一枚すすぎ洗いして、自然乾燥で乾かしますので風合いはそのままで、ふっくらした仕上がりになります。仕上げは一枚一枚手作業で行っています。

また、最近の着物の中で、染色した柄や金箔が揮発性の溶剤を使っても、柄が落ちたりする着物もあるので、そのような着物は、全体的に洗うことができないので、部分洗いになります。

ドライの溶剤では、皮脂汚れ、ファンデーションなどの化粧品類、排気ガスなどの油性物によって付着したほこりなどの油性の汚れは、きれいにすることができます。

京洗いでは、油性の汚れは落とせますが、「汗」「雨」「血液」「お茶」「コーヒー」「お酒」などの水溶性の汚れは落とすことが出来ません。京洗いで取れない汚れは、しみ抜き(部分洗い)が必要になります。

特に「汗」、時間が経って汗の成分が酸化すると「黄変」してしまう為、汗をかいた際は、京洗いと一緒に汗のところは再度水で手当てして仕上げます。

当店の「京洗い」では、まず汚れている部分や、衿・袖口・裾などの汚れやすい部分を丁寧に専用のブラシを用いて熟練の職人が着物一枚一枚見て、前処理をします。その後、循環式の洗濯槽で不純物を抑えたキレイな石油系溶剤で、一枚ずつすすぎ洗いをして、着物全体の汚れを落としてます。

循環式の洗濯槽で一枚一枚しっかりすすぎ洗いし、脱水機にかるくかけてから乾燥室で自然乾燥します。乾燥の後、ドライではきれいにならない水溶性の汚れを、再度水洗いしてきれいにします。その後プレス仕上げとなりますが、生地を傷めないために、プレスするのではなく、蒸気アイロンを使って仕上げます。仕上げに使うアイロン台は、着物の中に湿気を残さないように、下から蒸気を吸い取るバキュウームが付いていますので、ふっくらとした仕上がりになります。

「京洗い」のほとんどの作業工程は手作業で丁寧に仕上げられています。

袷着物、単衣着物、夏の着物長襦袢など各シーズンオフには、着物のお手入れをおすすめします。

シーズン中着用した着物、長襦袢は、脇や帯下(背中)など汗をかいていることがあります。

着物を着たらすぐにしまわないで、1日から2日位着物ハンガー(お持ちで無ければ洋服ハンガー)などにかけて、湿気を飛ばしながら、着用時の汗や気が付かなかったシミや汚れが付いていないか、チェックします。汗をかいているかの目安として、ハンガーにかけておいた着物の帯下(背中)や脇のところにのシワが伸びていないのは、汗をかいているからです。

正絹の着物や長襦袢は、湿気を吸収すると固く縮むので、シワが伸びないことがあります。

脇や帯下のシワは、着用時にできたシワと思われがちですが、付けたばかりの汗は目立ちにくく、そのままの状態でしまい込みがちですが、汗はタンパク質やミネラルなどを含んだ脂質が、生地に付着しているので、そのまましまい込むとカビやシミの原因となり、長期間しまい込むと京洗いでは取れないシミ「黄変」に、なることがあります。黄変になると、シミ抜きをしないと綺麗になりませんし、料金も別途に発生しますので、着用後のチェックを忘れずにしましょう。

また、秋冬シーズンは汗をかかないと思われがちですが、交通機関や室内は暖房が行き届いているので、季節に関係なく汗をかいていることもあります。

秋冬シーズンは寒いから大丈夫だと思わないで、確認してください。放っておくと「黄変」になりますよ。

 

「京洗い」と一般の「クリーニング」何が違うの?

一般的なクリーニングは、洋服と同じ回転式の洗濯機で、前処理なしで複数枚洗うので、デリケートな正絹着物の場合、縮みや色落ちが心配されます。そして水溶性タンパク質の「汗」を汗抜きしないままプレス仕上げしてしまうと汗が固まって「黄変」の原因になることがあります。

京洗いは、循環式の洗濯循環式の洗濯槽で一枚一枚しっかりすすぎ洗いし、脱水機にかるくかけてから乾燥室で自然乾燥します。乾燥の後、ドライではきれいにならない水溶性の汚れを、再度水洗いしてきれいにします。その後プレス仕上げとなりますが、生地を傷めないために、プレスするのではなく、蒸気アイロンを使って仕上げます。仕上げに使うアイロン台は、着物の中に湿気を残さないように、下から蒸気を吸い取るバキュウームが付いていますので、ふっくらとした仕上がりになります。

 

「京洗い」と「洗い張りの」なにが違うの?

京洗いは、仕立て上がったまま全体的な汚れを洗い落とすドライクリーニングの方法です。

洗張りは、着物をほどいて反物に戻すことで、着物のすみずみまで洗濯する方法です。

とくに、寸法直しをする前に施しておくと、生地が鮮やかに蘇るため、何十年も経っている着物をもう一度、美しい状態で着ることができます。

例えば、最近見直されている成人式のママ振り(ママの振袖)のように、母親の振袖を娘さんが着る場合、娘さん寸法で仕立てすることになりますので、長年しまい込んでいたシミやカビを落としておくことが大切です。

洗い張りという言葉は、「洗った反物を張る」という工程を意味するもので、洗いあがった反物は、新たに布のりを引き、のし作業を行うことで以前の風合いを取り戻し、生地を蘇らせることができます。

まとめ

仕立て上がったまま、全体的な汚れを洗い落として、着物をいつまでもきれいに長く着ていただくためのドライクリーニングの方法。読んでいただけましたでしょか?

着物はお手入れ次第で、母から娘に、娘から孫娘、親子三代同じ着物を受け継いでいけます。

シミや汚れ、ヤケがあっても大丈夫!

寸法が合わなくても大丈夫!

アイデアとセンス、実績により、着物を蘇らせるご提案させていただきます。

当店に興味をお持ちになった方、ご連絡お待ちしております。

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