Before
20代の時に誂えたピンク色の道行コートを「まだ着れますか―?もう派手でですよね!」とご来店いただきました M・U様。
「50代の私には派手ですよね!、娘がいれば譲れるけど男の子だし、自分が着るしかないんだけど、ピンク色じゃ―派手だし、あと20年位着たいなーと思っているんですけど!」とご相談に来られました。
この先20年ぐらい着るには、ピンク色からシックな色に染め替えて、最近誂えた着物があるんでしたら、そのきもの寸法に合わせて仕立てして、コート丈も立て襟の縫い込みが6㎝位あるので、出せるだけ丈を長く仕立てしますと、ご提案いたしました。
After
「これから先、20年も着れるようになるのなら、そうします。
どんな感じになるか楽しみ」とご提案した色で染め替えるとになりました。
ほどいて反物状態にして目引き染め(めひきそめ)して、丈を長くするので、新しいい羽裏に取り替えて、仕立てします。
渋い色に染め替えると、地紋がハッキリと出て、また違った感じの道行コートに甦りました。
※ 目引き染(めひきそめ)=派手な着物を渋くすることで、着物を長く着用できることです。