振袖・留袖 おすすめ仕立て直し きものリノベーション

成人式の後でもつかえるような仕立て直し

成人式のために買った振袖、その後、何回着る機会があるかなー!と考えたことありませんか?

振袖は独身女性の第一礼装なので、「結婚すると着ることができなくなるのでもったいない」という方がいます。

では、結婚して着る機会がなくなった振袖をどうすればいいのか?

これからご説明していきます。 

振袖の袖の長さは身長にもよりますが2尺8寸~3尺2寸(106㎝~121㎝前後)で、訪問着の袖丈は1尺3~4寸(49㎝~53㎝前後)で、単純に考えれば袖を短くするだけで訪問着になります。振袖を訪問着に直すには、袖の長さを半分以下の長さにしなければなりません。柄(模様)や染色によっては訪問着として着れない場合もただあります。

どうしてかと言いますと、

仕立て直しする場合、振袖の柄(模様)にもよりますが、訪問着の袖の長さは(49㎝~53㎝)なので、その長さにおかしくないように収まらないと、袖を短くしても全体の柄のバランスがおかしくなってしまうことがあります。

袖の柄とのバランスが合えば、訪問着として着ていただけます。

最近の振袖は総柄の豪華で華やかな振袖が多くなり、濃い目の地色、総柄の模様で豪華な振袖や、絵羽柄の振袖は袖を短くすると、着物全体のバランスが崩れて、見た目にも振袖の袖を切って、着ていると思われがちになるので、お勧めしていません。

※絵羽柄(絵羽模様)=前身ごろ・背中・肩・袖などにかけて一続きになっている柄(模様)

総柄(模様)でなく、あまり大きな柄(模様)でないような振袖は、袖の柄(模様)が訪問着の袖丈に(49㎝〜53㎝)バランスよく入るように仕立て直すことも出来ます。いずれにしても振袖は、ミセスの第一礼装なので色柄が派手なので、袖を短くして訪問着に仕立て替えても、いちにかい着て(派手になって)着なくなる方も多くいらっしゃいます。

振袖を仕立て直す場合

まず最初に、お持ちの振袖をどうしたいか?ヒアリングします。

ご自分で着たいので、袖を短くしてくださいという方には、振袖の柄が、袖を切って訪問着として着てもおかしくないかを、柄を見ながらご説明します。

振袖の袖にメジャーを載せて、現在の袖の長さを測り、訪問着にする袖の長さを示して、柄(模様)のでかたと全体のバランスを見ていただいて、この感じなら訪問着として袖を短くして着ても大丈夫ですが、絵羽柄の振袖は肩と袖の柄が合っているので、袖を動かして短くすることが出来ないので、袖の柄の中途半端なところで切ることになるので、袖の柄と全体の柄のバランスが悪くなるので、このような柄の振袖は、訪問着には不適合なので、お勧めしていません。

不適合な振袖は、娘さんが生まれたら受け継いで着てもらうか、もっと先まで考えると孫娘さんまで待つか?地色や柄(模様)が派手な総柄の振袖や大きい柄の振袖も、全体に落ち着いた色を目引き染して、袖を短くすれば訪問着として、着れるようにご自分の寸法で仕立て直すか?をご提案しています。

※ 目引き染(めひきそめ)=全体に渋い色を一色描けることで、色・柄(模様)の派手さが気にならなくなります。

「娘さんが生まれれば、その娘に着せたかったけど、息子しか生まれなかったので、自分で着ないと買ってくれた両親に申し訳ない」と言う方には、これからもずっと 着られるように落ち着いた色に目引き染して、仕立て直すことをご提案します。あと、息子さんが結婚して女の子のお孫さんが生まれることを期待して、このまま毎年虫干しをして、大切に保管するかアドバイスしています。

※虫干し(むしぼし)=着物の一番効果的なお手入れ方法で、着物を湿気から守り気づかなかったカビや汚れの点検も出来ます。着物を着物ハンガー(なければ洋服ハンガーでも可)に吊るして、風通しの良い室内で湿気を取ります。

数年前、六十代のお客様で、娘が成人式に着た振袖は、孫娘の成人式に着せたいのでそのまま保管して、ご自分が成人式に着た振袖を、女の子のお孫さんが生まれたので、お宮参りの産着に着せたいので、作り直すことが出来ますか?とご相談に来られました。

※産着(うぶぎ)=お宮参りの時に赤ちゃんが初めて身に着ける着物です。

オレンジ色で大きな菊の飛び柄でしたが、和裁士さんのセンスで、柄(模様)がちょうどいい感じに出るように、仕立て直してもらいました。

産着は、七五三の三歳祝い着として、袖に丸みをつけて肩あげ、腰あげして着ていただけます。

黒留袖の仕立て直し

今、黒留袖を持っている方でも、ご自分で着付けが出来ないので、式場に着付けをお願いすると着付け代や送料がかかり、一式もって式場に行くのも大変だからと着なくなる方や、ご自分で着付けできる方でも、着付けに時間がかかりご主人にまだか、まだかなーと急かされるのがやで、着たい方が少なくなり、また、黒留袖を誂える方も少なく、レンタルする方が多くなりました。

でも、最近息子さんや娘さんの結婚式に、黒留袖を着て式に出席したいという方が、増えてきました。

新しく誂える方もいますが、お嫁入の時に両親に誂えてもらった方や、お母さんが着ていた黒留袖、おばあちゃんの黒留袖、などをお持ちになってご相談にくる方が増えてきました。

ご相談の内容は、お嫁入の時に誂えた黒留袖、お母さんが着ていた黒留袖、おばあちゃんの黒留袖など、タンスにしまい込んでい

たので、カビが出ていたり、薄茶色に焼けていたりしていることがあります。

お持ちの黒留袖の寸法で大丈夫な方は、丸洗い・カビ取りで、ヤケのある着物は丸洗い・やけ直しで、着用していただけます。

 しかしながら、

ほとんどの方は、現状の留袖の寸法では合わないので、洗い張りしてご自分の寸法に合わせて仕立て直しをします。

洗い張りは、着物をほどいて反物に戻して、着物のすみずみまで洗う事で「洗った反物を張る」という工程を言います。

洗いあがった反物は、新たに糊(ふのり)入れして、のし作業を行うことで以前の風合いを取り戻し、生地が鮮やかに蘇るため昔の着物をもう一度、美しい状態で着ることができます。

まとめ

振袖・留袖染め替え、洗い張り、仕立て直しすることで着物が蘇る方法、読んでいただけましたでしょうか?

振袖も黒留袖も和服類は、いろいろなものにリノベーション出来ます。

振袖ドレス・ワンピース、黒留ドレス・ワンピース、バックや装着品などいろいろなものにリメイクして楽しめます。

振袖や黒留袖の再利用、仕立て直し、洋服にリメイクなどのご提案いたしております。

当店に興味をお持ちになった方、当店にお問い合わせください。