派手になった八掛 袷着物を単衣着物に 仕立て直し

 

 

この度ご来店いただきました K・T様のご相談は、「20代の時に購入した紬袷についている朱色の八掛が派手になったので、八掛を取り替えて、これから先も長く着たいので、どんな色の八掛が合うか選んでほしい」とご来店いただきました。

※八掛(はっかけ)=着物の腰から下につける裏地

まず最初に、着物を採寸して今現在の体型に合っているかを確かめます。

お若い時よりもだいぶ大きくなられたみたいで、八掛だけ取替てもこのままの寸法だといずれ仕立て直しをすることになると思いますので、今八掛取り替えに費用をかけても数年のうちに仕立て直しをするようになると思います。

今の段階での八掛取り替えはさらずに、白地の着物なので単衣の着物をお持ちでなかったら、単衣の着物に仕立て替えた方が、(現在のご自身の寸法に)料金的にも袷の着物よりリーズナブルで仕立て替えられます。

温暖化になる前は、暦通りに従って6月・9月に単衣仕立ての着物や羽織を着ていましたが、数年前から温暖化が進んでいる影響で、暦通りではなく気温の高低によって、単衣着物を着る時期が早くなり、10月になっても単衣着物を着用する方も多くなり、以外と単衣着物を持っている方が少ないので、袷の着物を単衣に仕立て直してほしいという方が多くなりました。

早い方は、4月頃から気温の高い日は単衣を着る方、また10月ても気温が高い日は、単衣を着る方もいらっしゃいます。

着物を着る方の最近の傾向は、 暦の上ではなく気温の高低で、袷にするか単衣の着物にするかを選ぶ方が多くなっています。

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