振袖ともう一枚の着物を使って、振袖に仕立て直しができないか?と問い合わせのお電話をいただいたとき、出来なくはないですが振袖と着物の柄がマッチするか、見せていただかないと何とも言えないので、着物をもってご来店くださいとお話させていただきました。
数日後、お母さんと娘さんお二人でご来店いただきました。
お持ちになったのは、お母さんの振袖と紋付の色無地の着物でした。
お母さんに、「振袖と色無地の着物を合わせて仕立て直ししたいとよく思いつきましたね」とお聞きしましたら、娘さんにご自分の振袖を着てもらいたくて、タンスから着物を出したいたら、色無地の着物が出てきて娘さんが、「振袖と無地の着物をあわせた振袖ができないか、出来るならそうゆう振袖を着たい」と娘が、言うもんですから嘉洛さんにご相談に来ました。
娘さんによく思いつきましたねとお聞きしたら、「送られてくるカタログを見ても、どのカタログも同じようで個性がないので、母の着物を見て、二枚着物を合わせて振袖に作り直す事ができたら着たいと思います。」
とりあえず、仕立て上がっている振袖と紋付の無地着物を前にして、振袖の柄をどのように出したらいいかご説明しましたが、お母さんも娘さんも想像できないと言うので、振袖と色無地の着物をほどいて反物にして、柄の出し方を何点か映像に取ってお見せしますので、後日改めてご提案させていただきます。
①上前の模様
①下前の模様
②上前の模様
②下前の模様
映像何種類も取りましたが、①・②の映像に絞らせていただいて、向かって右②の映像を推奨いたしました。
上前と左袖は無地の着物を出して、下前と右袖は振袖の柄を出すことで、前から見るとシンプルな、後ろから見ると柄が目立つように仕立て上がる映像を、ご提案いたしました。
半衿は振袖の絞りの部分を利用しまして、重ね衿は振袖の無地の部分をつけることで、まとまりも良く無駄なく利用できてとてもよかったと思います。
まとめ
発想した娘さんにあっぱれを差し上げたいと思います。