着物で遊ぶ 着たい 思い入れのある小紋 60代でも着て遊ぶ

 

                               Before                           

二十代の時に、母が結婚したら必要になるかもしれないと言うので、母と一緒に呉服屋さんに一つ紋の色無地を誂えに行った時、そこにかけてあった着物の柄に、なんとも言えない感じがして、この着物がいいなあーと言うと、母は「この着物は礼装の時には着れない着物だよ」と言われても、どうしても着たいと母に言って、紋付の着物と一緒に誂えてもらった思い入れがある着物です。

このままでは、60代の私が着るには派手なので、いい感じに着れるようにしていただきたいです。とご来店いただきました。

二越(ふたこし)ちりめん地に染めているので、染料がしっかりと染み込んでいるので、濃い色を描けないとシックにはならないとご提案しましたら、「町屋風の柄がぼけた感じにならないよに、私が着てもいい感じになるように、染めてください」と言う要望でした。

*二越ちりめん地=二本の糸を使用して織り合わせているので、シボも大きく伸縮性も高い生地

 

①After   

②After

 

① 解いて裏から見ると、染料が生地に染み込んでいるのがよくわかるので、最初から濃い色を描けようかと思いましたが、万が一濃い色で染まってしまうと、お気に入りの町屋風柄がぼけてしまう恐れがあるので、少し薄めの色を描けてみました。

⓶色が薄かったので、濃いめの色を描けることにしました。

染色職人とも相談しまして、これ以上濃いとお好みの町屋風柄がボケてしまうおそれがあると言われたので、ボケないようなギリギリの色を描けました。

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